ぐもブロ

自分と向き合うためのブログ

偶然の出逢い

今日はとても面白く、嬉しい出来事がありました。

夕方、会社のエレベーターに乗ると、先に乗っていた年配の男性に突然「ツアーは売れていますか?」と声をかけられました。あぁ、うちに来客の方だなと。そして、「(今日から社長に昇格した)松本さんはいらっしゃいますか。近くに寄ったもので、社長就任のご挨拶に伺いました」と言うので、これは相当偉い方だなと思いながら、「松本のところへご案内します。失礼ですが、お名前は?」と聞くと、「JATA(日本旅行業協会)の澤邊と申します」と。


これにはビックリしました。

「え、澤邊さんですか?」

「はい」

「あの、ぼく、もしかしたら、早稲田大学時代に確かメールを送らせていただいて…」

「はあ…(?)」

「澤邊さんに旅の協賛をしていただきました笑」

「え…?あ…!もしかして自転車でヨーロッパを旅した…!?あなたでしたか!いやー、お会いできて嬉しいです!」

「こちらこそ、あのときは大変お世話になりました」

とガッチリと握手を交わしました。

 

実は、ぼくが旅の資金集めをしていたとき、「若者の海外旅行離れを食い止める」ことが旅のひとつのテーマだったので、JATA(日本旅行業協会)の方なら応援してくれるかもしれないと思い、お会いしたこともないこの澤邊さん(当時日本人の海外旅行を喚起するプロジェクトのリーダーだった方)に、直接メールを送って想いを訴えたところ、「貴方のようなバイタリティーに満ちた若者に出会えて大変嬉しく思います。個人として協賛させていただきます」と、嬉しいメールをくださり、無名のぼくにお金を送ってくださった素晴らしい方なのです。

さて、無事に澤邊さんを社長のもとへお連れして、社長に「なんでお前澤邊さんと知り合いなんだよ笑 相当場違いだぞ笑」と言われてから机に戻ったぼくは、早速お礼のメールを送りました。

「先ほどの偶然の出会いは、旅をしていたときの感覚を蘇らせてくれました。たったひと言、声をかけただけで、思わぬ出会いや出来事を引き寄せることがある、ということを、ぼくはヨーロッパ自転車旅でたくさん経験しました…」

そんなつまらない話とともに、あの時のお礼を伝えました。でも、そんな大切なことを思い出させてくれるために、今日の出会いがあったのかもしれません。

 

「あのとき、この人に声をかけていなかったら、出会っていなかったら、どうなっていたことか」

 

旅でも、日常でも、そんなことがたくさんあります。今日だって、名前を聞かなければ、案内してそれでおしまいでした。知らない人でも、勇気を出して、話しかけてみる。これが偶然を必然へと変えるぼくの心がけのひとつです。チャンスのためなら恥をかいてナンボです。

 

素晴らしい出会いでした。澤邊さん、ありがとうございました!